Boombox
そう、ラジオと言えば・・・
ラジカセでFM局で流れる曲をエアチェックしていたのであった。
中学生高校生になるとさすがに曲名やバンド名など情報的なことも憶えるようになるのであった。
ここで気をつけなければいけないのが、情報ばかりに比重を置くと、良くない意味で「オタク」になってしまうって事かな。どんなジャンルでもそうだけど。情報化社会とか言われる中で情報とかいうモノとどう・・・いや・・・それはさておき・・・
これは!という洋楽などをカセットに録音するのであった。ラジカセに録音用の生テープが入れてあって曲がかかる時に両手の指で録音ボタンを押すのであった。録音したモノを後で聴くとディスクジョッキーのMCとかジングルとかも部分的に録音されているのであった。
聴いていて、やっぱりこれは録音しておこうかと思った曲は途中から録音されているのであった。
しかも急な思い付きから録音するので前に録音した曲の上から録音し、そうすると部分が録音されているカットアップやフォールドインになっていくにであった。そしてそのテープを毎日聴いていると、そのコラージュこそが自分の音楽になっていくのであった。
しかし、このコラージュが作品かというとそうでもなく、やはり作品になるには作家としての意思というか自覚というか、もうひとつ「何か」が必要だろう。何だろう。「志(こころざし)」かな。
そんなコラージュテープを聴いているうちに、ラジカセというのは楽器ではないけれど音楽を作る機械だなと気がついた、10代の頃の私です。
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